戦争の実像を教えてくれる。
戦争の写真集で、個人の物はクオリティの高いものしかありません。
中でも沢田教一さんのこの写真集は、遺されたネガの中からのセレクションということで、大変質の高い写真集となっています。
戦争の実像は一般の人の目には触れにくく、私たちはいつも無知なままでいることが多いです。
この写真集は、そんな私たちに、戦争とはどんなものかを教えてくれるという意味で、貴重なものだと思いました。
個人的に、沢田さんの顔が、津軽に良くある顔で、そちらの方面に血縁のある人間としては、ちょっとうれしくなってしまいました。
微妙にキャパに似てますね、何故か。
戦争の横顔
戦時中に見える表情の数々。それは、戦っているときの緊張、 安息だけではない。少し遠のいた怒りのような感情がある顔もある。 悲しい仏にも似た諦観の顔もある。 でも、一番多いのはただ、カメラのほうを見ているだけの顔 それこそ、射抜くようなまなざしだ。なのにそこには なんの意味もない表情だけなのだ。 とても怖い写真ばかりだ。だが、見ているうちにその強さがこちらをさす。 その強さに圧倒され、この写真集をみるとただ、涙があふれてくる。 みているこちらの感情もきえていく。 見終わると、その強さと自分を引き比べて、自分の後ろ向きなところに気づかされてしまい、やらなければいけないことがあるよねと前向きになる本である。 写真の中の人たちだけでなく、写真家、この写真を撮った 沢田教一という人にも思いめぐらせたくなる本である。
くれせんと
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